リストカットとは

自分の手で故意に行われ、死に至ることがなく、社会的に認められない、身体を害する行為を自傷といいます。この自傷という言葉は範囲が広く、爪噛みやピアスなどよく見られるものから始まって、より重大なものまで様々です。死に至ることがない、というのはたまたまそうだっただけで、自殺企図がある場合も含みますし、自傷を繰り返すことで実際に死んでしまう場合もあります。その自傷の中で特に自分の手首を刃物で傷つけるものは「リストカット」と呼ばれます。リストカットは1970年代ごろより増え始め、現在では高校生、中学生にも広まっています。
リストカットはほとんどの場合、リストカットだけで起こることはありません。例えば過食や拒食、非行、万引き、アルコールや薬物の乱用、リストカット以外の自傷や自殺企図などを伴っています。そしてご本人は多くの場合、抑うつ気分、厭世観、希望のなさを感じています。時には周囲の人や社会に対して失望や怒りをもっていることもあります。また、リストカットは精神的な病気と共に生じることもあれば、そうでないこともあります。よく見られる精神的な病気として、PTSD、境界性人格障害、摂食障害、解離性障害などがあります(これらについてはまた別のところで取り上げる予定です)。
 
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参考文献
川谷大治編 2004 自傷-リストカットを中心に 現代のエスプリNo443 至文堂
Walsh,B.W. & Rosen,P.M. 1988 Self Mutilation: Theory Research and Treatment. The Guilford Press.
(松本俊彦・山口亜希子訳 2005 自傷行為-実証的研究と治療指針 金剛出版)